人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フランス語初級文法丸わかり



目的語代名詞を含む複合過去






<複合過去の補足>〜直接目的語代名詞を含む場合
この教科書には出てきませんが、直接目的語代名詞を含む文を複合過去にする場合を考えてみましょう。思い出していただきたい原則は次の二つ:
     補語人称代名詞は動詞の前にくる
    複合過去では動詞は助動詞と過去分詞から成っている
さあ、語順はどうなりますか??!
    主語+(ne)+目的語代名詞+助動詞+(pas)+過去分詞
です! ちょっと練習してみましょう。先にやったExercices 1.の出来上がり文をさらに書き換えます。

Exercices 1-bis. 次の文を目的語代名詞を用いて書き換えましょう。
a) J'ai donné ce CD à Paul.
まず、置き換えるものを決めます。ce CD→le、à Paul→lui、ですね?
目的語代名詞が二つある時の優先順位はle>lui。
この順序で助動詞の前に持ってきます。すると:
Je le lui ai donné.

もういっちょいってみましょうか。
b) Tu n'as pas vu Marie?
置き換えるのはMarie→la、ですね?
否定文ですから、neとpasの位置に注意して、しかも母音の前のエリジオンも忘れずにするとこうなります。
Tu ne l'as pas vu?
でも、まだ正解じゃないの〜〜〜!
直接目的語が複合時制の動詞の前に出ると、過去分詞は直接目的語と性数一致してしまうのです!!!だから〜
Tu ne l'as pas vue?
が正解☆
「なんでやねん!」って?
助動詞êtreの複合過去で過去分詞が主語と性数一致するのは、分かったよね?
「主語が過去分詞された」だから、過去分詞が形容詞に見えて、主語とイコールになる。
でも、今、助動詞はavoirだろうが?!だまされへんで!
こう考えたらどうかな?
「主語は過去分詞された目的語を持っている」
つまり、「君は彼女を見たか?」=「君は見られた彼女を持ってるか?」となるわけだ。

あのね〜、実は昔々ガリアがローマの属州となり、ケルト人がラテン語を受け入れた時、彼らはそうやって現在のフラ語の原形を作ったの(といわれている)。だから、堪忍して彼らの発想を受け入れてあげてください。よろしく☆
で、この考え方は、次に代名動詞の複合過去で性数一致するのかしないのかを見分ける時の重要なポイントになるから、何とか納得しておくんなまし。
ではまた!
Très bientôt!


by nenuphar-b-essai | 2005-11-19 15:31 | 「文のかたち」(文法)
<< 代名動詞の複合過去における性数... もうすぐ仏検 >>


フランス語初級文法の解説〜練習問題付

by nenuphar-b-essai
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧