「文のかたち」 第10課〜複合過去の復習〜
この課では、過去時制の使い方についてまとめます。
まず、
過去のある時点で完了した行為・事象を表す時制が
複合過去でした。
一方、
過去の状態、継続、反復、週間など、背景となる状態、持続性のあること、未完了のことなどを表す時制が、
半過去です。
いか、複合過去と半過去の作り方を復習しましょう。
<複合過去の作り方>
複合過去は、英語の現在完了同様、<
助動詞+過去分詞>でつくります。
助動詞には、avoirまたはêtreの現在形を使います。どちらを使うかは、動詞によります。
行来・生死に関わる自動詞は、助動詞être+過去分詞で複合過去をつくります。
↑例えばこんなの・・「行く」「来る」「出る」「入る」「帰る」「着く」「生まれる」「変わる」
(
助動詞にêtreを使ったら、過去分詞は主語と性数一致させましょう)
過去分詞は、次のようにしてつくります。
第1群規則動詞(及びそれ以外の-erで終わる動詞)・・・-er → -é
第2群規則動詞及びsortir型動詞・・・-ir → -i
それ以外は、出てきたものを覚える
faire → fait prendre → pris voir → vu venir → venu
être → été avoir → eu connaître → connu rendre → rendu等
否定文では、助動詞のみne〜pasではさみます。
Exercices 1. 次の文を複合過去に書き換えましょう。
a) Je donne ce CD à Paul.
b) Elle vient me voir cet après-midi.
c) Tu ne vois pas Marie?
d) Vous ne sortez pas ce soir?
教科書45頁をやりましょう。
<代名動詞の複合過去>
代名動詞は、助動詞êtreで複合過去を作ります。
語順は次の通り:
主語+(ne)+代名詞+助動詞êtreの現在(+pas)+過去分詞
主語から助動詞までを全ての人称でワンセット覚えてしまえば、あとは過去分詞を変えるだけです!
否定文の語順の考え方は、「
代名詞は動詞と仲がいいので裂いてはいけない」、「
動詞とは、活用しているところである=過去分詞は活用していない」、この二つです。
ただし!助動詞がêtreなので、代名詞部分が直接目的を表すと考えられる時は、過去分詞が代名詞部分(=主語)と性数一致します(この見分け方は少し面倒なので、復習の日に補足します。今日は一致する場合だけやりましょう)。
Exercices 2. se leverの複合過去形の活用表を肯定と否定でつくってみましょう。
se lever
ne pas se lever
Exercices 3. 次の文で、指定された動詞を複合過去で活用させましょう。
a) Ce matin, je ( se lever ) à 6 h.
b) Hier soir, elle ( se coucher ) à minuit.
c) Nous ( se rencontrer ) lユannée dernière
d) Ils ( se voir ) le mois dernier.
<半過去>
!複合過去と半過去の違いをもう一度まとめます。
複合過去は「助動詞+過去分詞」、半過去は「語尾変化」で表します。
複合過去は「過去の事象をひとまとめにとらえる時制」(瞬間相)
「私は昨日テニスをした」など
半過去は「過去の状態、継続、反復、習慣などを表す時制」(継続相)
「お腹が減っていた」「昔はスキーをしたものだ」など
両者を同時に使う時、
複合過去は「過去のトピック」を表し、
半過去は「過去の背景」を表します。
つまり、
「妹が生まれた時、私は2歳だった」という文では、
「妹が生まれた」は複合過去、
「私は2歳だった」は半過去です。
!形を覚えましょう
半過去の語幹は、直説法現在のnousの活用から語尾の-onsをとったものです。
例)
(ただし<êtreの語幹はét-)
Exercices 3. 次の動詞の直説法現在nousの活用を書き、半過去の語幹を見つけましょう。
a)
c)
半過去の語尾は、全てに共通です。
je -ais エ
tu -ais エ
il -ait エ
nous -ions イオン
vous -iez イエ
ils -aient エ
教科書47頁をやりましょう。