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フランス語初級文法丸わかり



後期総復習(4)複合過去・半過去・代過去・近接未来・近接過去






<過去時制の復習>〜複合過去、半過去、大過去
<半過去>
!複合過去と半過去の違いをもう一度まとめます。
複合過去は「助動詞+過去分詞」、半過去は「語尾変化」で表します。
複合過去は「過去の事象をひとまとめにとらえる時制」(瞬間相)
「私は昨日テニスをした」など
半過去は「過去の状態、継続、反復、習慣などを表す時制」(継続相)
「お腹が減っていた」「昔はスキーをしたものだ」など
両者を同時に使う時、
複合過去は「過去のトピック」を表し、
半過去は「過去の背景」を表します

つまり、
「妹が生まれた時、私は2歳だった」という文では、
「妹が生まれた」は複合過去、
「私は2歳だった」は半過去です。

!形を覚えましょう
半過去の語幹は、直説法現在のnousの活用から語尾の-onsをとったものです。
例) (ただし<êtreの語幹はét-)

Exercices 1. 次の動詞の直説法現在nousの活用を書き、半過去の語幹を見つけましょう。
a) avoir⇒nous               語幹
b) rentrer ⇒nous              語幹
c) faire⇒nous              語幹
d) prendre ⇒nous              語幹

半過去の語尾は、全てに共通です。
je -ais エ     tu -ais エ     il -ait エ
nous -ions イオン     vous -iez イエ     ils -aient エ

Exercices 2. 次の動詞を半過去に活用させましょう。
a) Avant, il (    ) à la bibliothèque presque tous les jours.      aller
 以前、彼はほとんど毎日のように図書館へ行ったものだ。
b) Il y (    ) beaucoup de monde devant les guichets.      avoir
 窓口の前にはたくさんの人がいた。
c) Il ne (    ) pas très froid lユannée dernière.      faire
 去年はそれほどひどく寒くはなかった。
d) Tu (    ) malade?      être
 具合悪かったの?


【複合過去と半過去の見分け方】
「活用させましょう」と言われると、何とか書けるようになった。でも「どちらを使ったらいいか、見分けましょう」と言われると、うろたえる—あるいは自信がない方が多いのが、複合過去と半過去です。
ポイントを整理しましょう。

「ひとまとめで表される事象」→複合過去/「始まりや終わりが明示されない状態」→半過去
「(一回性の)経験」(〜した)→複合過去/「過去の習慣」(〜したものだ)→半過去
(一文の中で)「トピックになる事象」→複合過去/「その時の背景」→半過去


Exercices 3. 動詞を複合過去または半過去に活用させましょう。
a) Nous (    ) du poulet rôti.      acheter 私達はローストチキンを買った
b) J'(    ) du jogging ce matin.      faire 私は今朝ジョギングをした
c) Comme le magasin (     ) fermé, je (    ) acheter de souvenirs.      être、ne pas pouvoir
 店が閉まっていたので、お土産が買えなかった。
d) Elle (    ) avec une amie au téléphone pendant 3 heures. 
     bavarder 彼女は友だちと電話で3時間おしゃべりした。

<大過去>
大過去は、英語の過去完了に当たります。
過去のある時点を起点とし、それより以前に完了したことを表します。
間接話法において主節の動詞が過去の場合、直接話法で複合過去だった動詞が時制の一致で大過去になります(話法はやってませんが、概念は英語と一緒です)。
複合過去同様、<助動詞+過去分詞>で作ります。
助動詞はavoirかêtreの半過去を使います。
助動詞の使い分け、過去分詞の性数一致は、複合過去と同じです。

donner
j'avais donné
tu avais donné
il avait donné
nous avions donné
vous aviez donné
ils avaient donné

sortir
j'étais sorti(e)
tu étais sorti(e)
il était sorti
elle était sortie
nous étions sorti(e)s
vous étiez sorti(e)(s)
ils étaient sortis
elles étaient sorties


Exercices 4. 次の動詞を複合過去、半過去、大過去のいずれかで活用させましょう。
a) La fille que jユ( rencontrer         ) la semaine dernière ( me donner          ) un coup de téléphone hier soir
先週出会った女の子が昨夜電話をくれた。(間接目的語代名詞「私に」の位置に注意)
b) Elle ( être         ) triste parce que sa mère ( mourir ).
彼女は母が死んでしまったので悲しかった。

〜近接未来と近接過去は前期にやりましたが、復習しましょう〜
【近接未来】
 フランス語では、動詞allerを助動詞のように使って、「近くて確定的な」または「意志のある」未来を表すことができます。2人称では、穏やかな命令も表します。
          allerの直説法現在+不定詞
 否定文にする時は、「活用しているところ」つまりallerの現在のみne〜pasではさみます

Exercices 5. 次の文を近接未来に直しなさい。
a) Vous prenez cette rue. →
                   この道をおとりなさい。
b) Je ne sors pas ce soir. →
                   こんばんは出かけません
c) Tu me prètes ton dictionnaire? →
                   辞書貸してくれる?
d) Je me lève tôt demain matin. →
                   明日の朝は早く起きます

<近接過去>
 「〜したところだ、したばかりだ」という近い過去を表す。
           venirの直説法現在+de 不定詞。

Exercices 6. 次の文を近接過去に直しなさい。
a) Il a 20 ans. →
              彼は20歳になったばかりです
b) Je me rase. →
              ひげを剃ったばかりです


by nenuphar-b-essai | 2005-12-25 13:38 | 「文のかたち」(文法)
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フランス語初級文法の解説〜練習問題付

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